米住宅着工件数、9月は増加-需要増の一戸建て約13年ぶり高水準
Jarrell Dillard9月の米住宅着工件数は増加。一戸建て住宅の着工が大幅に増え、全体をけん引した。着工件数の先行指標となる住宅建設許可件数も増加し、住宅建設の勢いの強さが示唆された。
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一戸建て住宅の着工件数は111万戸に増加し、この13年余りでの最高水準となった。住宅着工全体に占める割合は78%と、2010年以来の大きさ。変動の大きい集合住宅の着工件数は16.3%減の30万7000戸。集合住宅の着工減少は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響で、より広いスペースを求めて郊外での居住を求める流れを反映している。
マリア・フィオリニ・ラミレスの米国担当チーフエコノミスト、ジョシュア・シャピロ氏は「過去最低水準の住宅ローン金利や、より広い空間を探す動きを背景に需要が高まっており、労働市場の低調さの影響を補って余りある状況だ」とリポートで指摘した。
地域別では南部での一戸建て住宅着工件数が17.7%増え、この13年余りで最高となった。北東部や西部でも増加した。
一戸建て住宅の建設許可件数は7.8%増加し、07年以来の高水準。建設許可は得たが未着工の一戸建て住宅の件数は18年以来の高水準となり、建設業者の受注残が増えていることが示された。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:U.S. Housing Starts Increase Amid Shift to Single-Family Homes(抜粋)U.S. Sept. Housing Starts Up to 1,415k Annualized; Est. 1,465k(抜粋)
(統計の詳細やエコノミストの見方を追加して更新します)
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