コンテンツにスキップする
Subscriber Only

ペロシ下院議長、米景気対策合意は「すぐそこ」- 協議進展

更新日時
  • 重要な対立点については引き続き交渉、22日午後に再協議
  • 一部民主党議員が選挙前の下院採決に反対したと関係者

1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら。

米民主党のペロシ下院議長は22日、景気対策法案を巡るムニューシン財務長官との合意が「すぐそこに」あると述べた。重要な対立点については引き続き交渉しているという。ただ関係者によれば、民主党の一部下院議員が上院の行動の用意が整わない場合は選挙前の採決に参加しない意向をペロシ議長に伝えており、協議を遅らせ得る新たな動きとなった。

  経済活動や学校を安全に再開するために必要な新型コロナウイルスの検査および接触者追跡に、どのように資金を配分するかという点について、ペロシ氏はムニューシン氏と合意に近づいていると述べた。

  だが、民主党が要求する州・地方行政への支援、学校への資金援助、そして共和党が固執する雇用主免責条項という3つの主要争点ではまだ、折り合いがついていないことを明らかにした。

  ペロシ議長は指導部の一部メンバーとの22日の電話会合で、同党議員の一部から、上院に行動の準備が整わないなら大統領選投票日の11月3日前に採決のため議会議事堂に戻りたくないと伝えられたことを明らかにした。議長の発言に詳しい関係者が語った。

一部の米民主議員、選挙前の経済対策採決に反対-共和の抵抗が影響

  ペロシ議長とムニューシン長官は、22日午後に再び電話で協議する予定だ。景気対策法案を下院に提出できるよう、妥協案の取りまとめを急ぐ。

  同議長は22日の記者会見で、「われわれは引き続き交渉に臨む。合意に達することは可能だと希望を持っている」と述べた。同氏はこれに先立ち、MSNBCとのインタビューで、大統領選投票日の11月3日までに景気対策を片付けることを望んでいると述べる一方で、共和党のマコネル上院院内総務が現在議論されている規模の対策案に反対を表明したことに言及していた。

米連邦議会議事堂

Daybreak: Australia.” (Source: Bloomberg)

  上院共和党は依然、ペロシ、ムニューシン両氏が交渉している2兆ドル(約210兆円)前後の景気対策案の成立を阻む壁となっている。マコネル氏は政権と民主党が合意した場合、上院が審議する日程について公言しておらず、一部の共和党幹部は選挙の後でも上院採決に懐疑的な見方を示している。

原題:Pelosi Says ‘Just About There’ on Stimulus; Senate Hurdle Awaits(抜粋)

(詳細を加えて更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE