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フランスが英国に金融での「報復」を警告、通商協定の漁業権巡り相違

  • 英国が領海アクセス付与しないなら、金融機関の事業展開阻止の構え
  • フランスの漁業関係者は英領海へのアクセスを主張し抗議活動

フランスは、英国が欧州連合(EU)と交わした通商協定で漁業権を巡る合意を尊重しないのであれば、英金融機関にEU内の事業展開を認める規定を阻止する構えを見せている。

  ボーヌ欧州問題担当相は27日、BFMビジネスTVとのインタビューで、「漁業のために領海へアクセスするライセンスや承認を英国は提供する必要がある。それで合意している」と述べた。

France's EU Affairs Minister Clement Beaune Interview

ボーヌ欧州問題担当相

  ボーヌ氏は、英国が通商協定に基づく領海へのアクセスを水産業界に付与しないのであれば、「金融サービス」を含む別のセクターで「報復措置」が取られることになると語った。

  フランスはEUに通商協定の履行を加速させるよう求めている。同国の漁業関係者は先週、英領海へのアクセス確保を主張し、ブローニュシュルメールの港で抗議活動を展開した。英領海で漁獲するためのライセンスが遅れていることへの窮状を訴え、英国から到着した海産物を積んだトラックを妨害した。英当局はライセンス供与の遅れを否定し、トラックの妨害は正当化できないと批判した。

FRANCE-EU-BRITAIN-BREXIT-FISHING-DEMO

ブローニュシュルメールで抗議運動を展開する漁業関係者(4月22日)

原題:France Warns U.K. of ‘Retaliation’ in Post-Brexit Banking (1)(抜粋)

  

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