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米金融当局、インフレ抑制で後手に回るリスク-元当局者2人が指摘

  • 新たな政策枠組み、対応遅れはほぼ確実-ファーガソン、ダドリー氏
  • 経済のハードランディングのリスクを高めるとダドリー氏

米金融当局は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後のインフレ抑制で後手に回ることになるだろうと、元当局者2人が23日に指摘した。

  元米連邦準備制度理事会(FRB)副議長のロジャー・ファーガソン氏と前ニューヨーク連銀総裁のウィリアム・ダドリー氏は、金融当局の新たな政策の枠組みと、それに付随する政策金利のフォワードガイダンスについて、物価上昇圧力が高まる中で対応が遅れるのはほぼ確実との見解を示した。

Prices rising faster than Fed's 2% goal
出典:商務省経済分析局
 

  ファーガソン氏は、シンクタンクの公的通貨金融機関フォーラム(OMFIF)が主催したウェビナーで「新たな政策の枠組みは、金融当局が対応の面で幾分か遅くなることを示唆しているようなものだ」とし、「インフレが明白かつ現在の危機になるまで待つことになる」と述べた。

  またダドリー氏は金融当局のスタンスについて、初動に遅れ、「通常以上」の引き締めを強いられることで、「経済のハードランディングのリスクを高める」と指摘した。ダドリー氏は現在、ブルームバーグ・エコノミクスのシニアアドバイザーを務める。

原題:Fed to Be Behind the Curve in Inflation Fight, Ex Officials Say(抜粋)

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