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JPモルガン、株は買い時-利上げリスク十分に織り込み済み

  • FRBもECBもこれ以上タカ派に転じることはないだろう
  • モルガン・スタンレーは株式市場に「冬が来た」との見方堅持
Monitors display stock market information at the Nasdaq MarketSite in New York, U.S., on Friday, Jan. 28, 2022.

Monitors display stock market information at the Nasdaq MarketSite in New York, U.S., on Friday, Jan. 28, 2022.

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

波乱の年明けを経て、世界の株式相場は今や利上げのリスクを十分に織り込んだと、JPモルガン・チェースのストラテジストが指摘した。

  ミスラブ・マテイカ氏らストラテジストは7日のリポートで、米連邦準備制度欧州中央銀行(ECB)も「少なくとも現在織り込まれている以上に」タカ派に転じることはないだろうと分析。同時に、総合インフレ率はピークに達しつつあり企業利益は予想を上回る公算が大きいとし、「株式相場にはまだ上昇余地があり、強気サイクルの終わりにはほど遠い」との見方を示した。

  ストラテジストらは「依然として非常に良好な資金調達環境」と強い雇用市場、堅調な企業のキャッシュフローと中国経済が底を打つ見通しを踏まえ、「リセッション(景気後退)を想定するのは誤りだと思われる」と論じた。

Attractive equity risk premium may continue to support stocks
 
 

  対照的に、 モルガン・スタンレーの米国株担当チーフストラテジストのマイケル・ウィルソン氏は7日、株式市場の「冬が来た」との見方を繰り返した。

株式は「冬が来た」、モルガン・スタンレーのウィルソン氏

  同氏率いるストラテジストらは「在庫の増加が需要の減少に重なり、企業利益へのリスクは大半の投資家が考えているよりも広範な市場で高まっている」と指摘している。

  ウィルソン氏が一段安に備えたディフェンシブなポジションを取るべきだとする一方、JPモルガンは逆の戦略で、不動産や生活必需品、ヘルスケア銘柄のアンダーウエートを勧めた。

原題:

JPMorgan Strategists Say Buy Stocks as Rate Hikes Now Priced In(抜粋)

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