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ユーロ圏インフレ率、5月は過去最高8.1%-利上げペースに注目

  • インフレ率予想中央値は7.8%、コア指数は3.8%上昇
  • ECBは約10年ぶり利上げへ、一部当局者は0.5ポイントも排除せず
Customers shop at a vegetable stall in Bordeaux, on May 27.
Customers shop at a vegetable stall in Bordeaux, on May 27. Photographer: Cyril Marcilhacy/Bloomberg

ユーロ圏のインフレ率は5月に過去最高となった。最低水準にある政策金利の速やかな引き上げを巡り、欧州中央銀行(ECB)での議論は激しさを増すとみられる。

  EU統計局(ユーロスタット)が発表した5月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比8.1%上昇。ブルームバーグがまとめた予想中央値の7.8%上昇を上回った。ロシアのウクライナ侵攻を受けて商品相場が上昇。この影響で食料品とエネルギーが値上がりしインフレを加速させた。変動の激しい食料品やエネルギーを除くコア指数は3.8%上昇だった。

仏インフレ率、5月は5.8%と過去最高-1~3月GDPは下方修正

Euro-area inflation accelerated to 8.1% in May
 
 

 

  英米は本格的な利上げを開始したが、ECBは約10年ぶりとなる利上げを準備しつつある。ラガルドECB総裁は先週、7月と9月の会合ではいずれも0.25ポイントの利上げを決定する可能性が高いことを示唆した。

  当局者の一部は、ECBにとって初となる0.5ポイント利上げにも言及している。ECB政策委員会メンバー、オランダ中銀のクノット総裁によれば、0.5ポイントの利上げが正当化されるかどうかは5、6月のインフレ統計が判断材料になる。

 

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原題:Euro-Zone Inflation Hits Record as ECB Mulls How Quickly to Hike

(抜粋)

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