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ユーロ圏インフレ率、8月も過去最高-ECBに大幅利上げ圧力

更新日時
  • CPIは9.1%上昇、市場予想上回る-コアCPI4.3%は過去最高
  • 「断固として行動することが緊急に求められている」-ナーゲル氏

ユーロ圏のインフレ率は8月も過去最高を更新した。来週会合を開く欧州中央銀行(ECB)に対し、大幅な利上げを検討するよう求める根拠が一段と強まっている。

  欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が31日発表した8月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)は前年同月比9.1%上昇と、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値の9%上昇を上回った。エネルギーと食料品の値上がりがインフレを加速させている主な要因だ。

  変動の激しいエネルギー、食料品などを除くコアCPIも前年同月比で4.3%上昇と、過去最高だった。

8月のユーロ圏消費者物価指数:速報値(表)

Euro-area inflation accelerated to 9.1% in August
ユーロ圏のインフレ率推移
出所:ユーロスタット

  今や注目は、過去最高のインフレ率でECBが75ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げに動くかどうかだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)は既に2度の75bp利上げを決定している。ECB政策委員会のハト派は、欧州にはリセッション(景気後退)が迫っているとして米国の大幅利上げに追随することに警戒感を示す。

  インフレ率が目標値の2%まで低下するよう十分な利上げが必要とされる一方で、景気の腰折れは望ましくない。今冬にはロシアのエネルギー供給遮断も懸念され、政策当局者には難しいかじ取りが求められている。

  ECB政策委員会メンバーのナーゲル・ドイツ連邦銀行総裁はインフレ統計の発表後、来週の政策決定において力強い行動が必要だとの考えを示した。同総裁は電子メールで、「ECB政策委員会が次回会合でインフレ抑制のため断固として行動することが緊急に求められている。9月に力強い利上げが必要だ。その後の数カ月にも一段の利上げが想定される」とコメントした。

ECBは来週、「力強い」利上げ実施の必要-ナーゲル独連銀総裁

 

Inflation Divergence

French consumer prices rise 6.5%, while in Estonia they are up 25.2%

Source: Eurostat, August data

原題:Euro-Zone Inflation Hits Record as ECB Hawks Push Jumbo Hike (2)

(抜粋)

(第4段落以降を追加します)
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