米求人件数減少、労働市場の冷え込み示唆-FRBには明るい兆し
Reade Pickert
更新日時
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10月の求人件数は約35万件減少-9月は予想外の増加だった
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失業者1人に対する求人件数は1.7件-前月の約1.9件から減少

10月の米求人件数は前月比で減少し、労働市場の冷え込みがあらためて示唆された。経済全体の需要抑制を目指す米金融当局にとっては明るい兆しとなる。
米民間雇用者ほぼ2年ぶりの低い伸び、賃金も上昇鈍化-ADP (1)
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上段:求人件数、下段:失業者1人に対する求人件数
10月米求人件数は、景気見通しが悪化する一方で金利が上昇する中、労働力需要が減速しつつあることをうかがわせる。それでも多くの雇用主はなお人員確保に苦慮しており、労働需要には底堅さも見える。
景気の先行きが不透明であることに加え、複数の大手企業が相次ぎレイオフを発表していることも、労働者に離職をためらわせる要因になっているとみられる。全雇用者に占める自発的離職者の割合である離職率は2.6%と、2021年5月以来の低水準となった。
失業者1人に対する求人件数は1.7件と、前月の約1.9件から減少。過去1年で最も低い水準となった。
12月2日発表の11月雇用統計では、非農業部門雇用者数は20万人増、失業率は前月と同じ3.7%と予想されている。
米労働省雇用動態調査(JOLTS)の詳細は統計表をご覧ください。
原題:US Job Openings Fall to 10.3 Million in Hopeful Sign for Fed(抜粋)
(統計の詳細をさらに追加して更新します)
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