米経済は「小幅」成長、金利上昇で見通し不透明に-地区連銀報告
Steve Matthews
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「経済活動は前回報告時から総体的に横ばいないし小幅拡大」
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労働市場なおタイト、物価上昇ペースは鈍化
米連邦準備制度理事会(FRB)は30日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、11月下旬までの米経済はわずかな成長にとどまったと指摘した。企業は高インフレと金利上昇が経済の見通しを不透明にしたとしている。
ベージュブックでは「経済活動は前回報告時から総体的に横ばいないし小幅拡大し、緩やかな成長からペースを落とした」と記された。「金利とインフレが引き続き活動への重しとなっており、見通しを巡る不確実性の増大や悲観の強まりが多く示された」とした。
今回のベージュブックは12地区連銀が23日までに集めた情報を基にボストン連銀がまとめた。
ベージュブックは「5地区が経済活動の若干あるいは緩やかな拡大を報告した。他の地区は横ばいまたは若干から緩やかな縮小だった」と指摘。労働市場はなおタイトだが、「大半の地区で雇用の伸びは緩やかだった」とした。
さらに「消費者物価は大半の地区で緩やかあるいは力強いペースで上昇した」とした上で、「ただならしてみると物価上昇ペースは鈍化した。サプライチェーンの状況改善に加え需要軟化を反映した」との分析を示した。
原題:Fed Says Economy Grew Slightly as Higher Rates Weigh on Outlook(抜粋)
(3段落目以降に報告の内容を追加して更新します)
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