インテルCEO、7-9月業績に「好感触」-株価は上昇
Jeran Wittenstein
Signage outside Intel headquarters in Santa Clara, California, US
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg半導体メーカー、米インテルのパトリック・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)は、パソコン市場の改善に支えられ、7-9月(第3四半期)の業績は会社予想を達成できる見通しだと述べた。
31日にドイツ銀行が主催したテクノロジー・カンファレンスでのゲルシンガー氏の発言後、株価は上げに転じ、一時は前日比3%上昇した。終値は1.8%高の35.14ドル。
同氏は「現時点で第3四半期は会社予想の中間点を上回っていると考えている。そのため、第3四半期に関して好感触を得ている」と述べた。
インテルは7月、今期の売上高を当時のアナリスト予想平均133億ドル(約1兆9350億円)に対し、最大139億ドルと予想した。中国での需要低迷や、一部の大規模データセンター所有者からの注文減少がサーバーチップ部門に重くのしかかっている一方、パソコン向けプロセッサーの在庫は通常状態に戻っており、顧客の注文回復を促している。
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ゲルシンガー氏は、インテルを改革し、かつて支配的であった業界のトップに返り咲くという野心的な目標を達成するめどが立ったことを強調した。
同氏は「変革から2年半が過ぎた。今、会社を再建するという点では、当時私が予想していた通りになっている。これをやり遂げる能力については、懐疑的な見方をする必要はないだろう」と続けた。
ゲルシンガー氏は、ライバルのエヌビディアが人工知能(AI)ソフトウエアの急速な普及をサポートするのに必要なシステムの需要にうまく対応していることを認めたが、インテルは間もなくこれらのアクセラレーター市場で受注を獲得し始めるだろうと述べた。
原題:Intel’s CEO ‘Feeling Good’ About Quarterly Forecast; Stock Jumps(抜粋)