米失業保険、継続受給者数が2年ぶり高水準-再就職の難しさ示唆
Reade Pickert
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この週には感謝祭の祝日が含まれる、4週移動平均は小幅減少
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11月の失業率が4%に届くリスク示している-BEのウィンガー氏
先週の米新規失業保険申請件数は小幅に増加した。一方で継続受給者数は約2年ぶりの高水準となり、労働市場の熱が冷めつつあることを示唆した。
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失業保険の継続受給者数(18日終了週)は8万6000人増の193万人。2021年終盤以来の高水準となった。この数字は9月から増加傾向にあり、失業者が新たな職を見つけるまでの期間が長期化していることを示唆する。エコノミストの予想は187万人だった。

失業保険の継続受給者数
出所:米労働省
労働市場は全般に底堅さを維持しているが、この日の統計はその力強さが弱まりつつあることをあらためて示した。失業率は依然として歴史的な低水準にあるものの、じわじわと上がり始めており、賃金の伸びも勢いが弱まった。貿易など一部の業界では人材の確保に依然苦労しているが、雇用の必要性は業界の垣根を越えて後退してきた。
ブルームバーグ・エコノミクスのエコノミスト、イライザ・ウィンガー氏は「継続受給者数が一貫して増加していることは、11月の失業率が4%に届くリスクを示している。急増の一部は季節調整に起因する可能性が高いものの、労働力の需要が弱くなってきたとの声が聞かれる」と述べた。
原題:US Continued Jobless Claims Jump to Highest Since Late 2021(抜粋)
(統計の解説とチャートを加えます)
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