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FRBに影響受けず、主要中銀は全て今後1年半で利下げ-日銀は例外

  • 世界の主要23中銀のうち日銀以外は全て1年半以内に利下げへ
  • 金融緩和は想定より緩慢、ペースも各国・地域でばらばら

米金融当局は利下げ時期を当初の想定より遅らせているようだが、世界の他の中央銀行は必要以上にそれに気を取られず、金融緩和に向けた取り組みを進めている。

  ブルームバーグがまとめた四半期ガイドによれば、世界の主要23カ国・地域の中銀のうち、向こう1年半以内に利下げをする見込みがないのは日本銀行のみ。大半は今年、既に利下げを実施した、ないしその方向にある。

  世界の中銀の主要政策金利は2025年末までに計155ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き下げられると、ブルームバーグ・エコノミクス(BE)は推計。根強いインフレを前に利下げがままならない米金融当局でさえ、年内に数回の引き下げが予想されている。

  先進国・地域の金融緩和ペースは一様ではない。スイス国立銀行(中央銀行)は今年既に2回利下げを実施した。欧州中央銀行(ECB)は1回。

  一方、イングランド銀行(英中銀)はまだ利下げに動いていないほか、ノルウェー中銀は年内は据え置く可能性を示した。オーストラリア準備銀行(中銀)は利上げの可能性さえ排除しないと示唆している。

  BEのグローバル・チーフエコノミスト、トム・オーリック氏は「新型コロナ禍後のインフレが中銀の戦略をずたずたにしている。『利上げはエスカレーターで、利下げはエレベーターで』というのが通常パターンだが、逆になっている。利上げは急ピッチだったが、利下げは緩慢だ」と指摘。

  「世界のアンカーとしての米金融当局の影響力は落ちたようだ。ECBやスイス中銀、多くの新興市場国の中銀が自らの力で進路を決めている。利下げは今年初めに想定されていたより遅れ、ペースも緩慢で、足並みはそろわないというのが全体的な姿だ」と分析した。

原題:Fed’s Rate-Cut Delay Won’t Hold Back the Tide of Global Easing(抜粋)

 

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